学習目標
１．困っている状況や理由を分かりやすく伝えられる
２．問題解決の方法を提案できる
３．いろいろな断り方について理解できる
学習する前に
１．国では困った時、誰によく相談しますか。
２．日本へ来てから、困ったことがありましたか。それはどんなことですか。
３．分からない漢字がたくさんあって、日本語の資料が読めなかったら、どうしますか。
４．あなたの会社の事務所や工場は禁煙ですか。
５．上司に通訳してくれと頼まれて、それを断りたい場合、何と言いますか。
学習項目
会話１ 資料の読み合わせを提案する
１）前もってＶ－ておく：前もって読んでおきたい。
２）Ｖ－てくださると助かるんですが：振り仮名を付けてくださると助かるんですが…
３）～というのはどうですか：アナンさんが振り仮名を付ける、というのはどうですか。
会話２ 禁煙席について相談する
４）例えば～とか：例えば禁煙席を作っていただくとか…
読もう 相談の投書
５）Ｖ－たところ：頼みごとをしたところ、「じゃ、考えておきます」と言われました。
６）～ということだった：これは日本人によくある断り方の一つだということでした。
７）Ｎにとって：私にとっては、なかなか判断しにくいことです。
会話
会話１ 資料の読み合わせを提案する
会社の事務所で／アナン、松本
アナン：あのう、すいません。
松本 ：はい、何か。
アナン：この資料なんですけど、漢字が多いので、ほとんど読めなくて、困っているんです。
松本 ：ああ、そうですか。漢字は難しいですからね。
アナン：はい。それで前もって読んでおきたいので、できれば資料を作る時に、振り仮名を付けてくださると助かるんですが…
松本 ：ううん、それはちょっと…時間もないしねえ。
アナン：じゃ、どうしたらいいでしょうか。
松本 ：そうですね。毎日実習の前に、私が資料をゆっくり読むから、アナンさんが振り仮名を付ける、というのはどうですか。
アナン：ええ、助かります。じゃ、よろしくお願いします。
会話２ 禁煙席について相談する
会社の事務所で／山口、伊藤
山口：あのう、ちょっと御相談があるんですが…
伊藤：はい、何ですか。
山口：社員食堂のことなんですけど、食事の時にたばこを吸う人がいますよね。
伊藤：ええ。
山口：あのう、私、たばこの煙がだめなんです。
伊藤：うん。
山口：それで食事中だけでも、禁煙にしていただけないでしょうか。
伊藤：ううん、そうですね。確かに外の社員からもそういう意見が出てたな。
山口：隣でたばこを吸われると、気分が悪くなるんですよね。
伊藤：でも食堂を全部禁煙にするのは難しいなあ。
山口：じゃ、例えば禁煙席を作っていただくとか…
伊藤：うん、そうだね。じゃ、次の課長会議にそのことを出してみましょう。
山口：ええ、是非お願いします。
読もう 相談の投書
私はタイから来た研修生です。半年ほど前来日して、自動車メーカーで技術研修を受けています。
１か月ほど前 に会社の人にある頼みごとをしたところ、「じゃ、考えておきます。」と言われました。でもまだ返事がありません。こういう場合、もう一度頼んだ方がいいの か、それで日本人の友達に聞いてみたところ、これは日本人によくある断り方の一つだということでした。しかし本当に考えている場合もあるそうですから、私 にとってはなかなか判断しにくいことです。
今後このようなことがあった場合、私はどのようにしたら一番良いのでしょうか。皆さんの御意見をお聞きしたいと思って、投書しました。
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